「戸締りは頼んだでござるよ」
「はいっ!私もそろそろ行くので・・また後で!!」
「分かったでござる」
いつの間にか毎回恒例になってしまった、この玄関でのやり取り。
”お見送り”と”お出迎え”は最早お互い無いと、どこかシックリしない。
そして今日は、遂に学校初日。
私も後数十分で学校まで行かなくては。
「殿、くれぐれも拙者の事を名前で呼ばぬように」
「分かりました!」
私の言った言葉の返事代わりに、ポンポンッと私の頭を撫でる万斉さん。
そして私に背を向け、家を出て行く。
「よっし・・私もさっさと支度して・・・・」
♪〜♪♪〜♪〜
リビングの方から聞こえてくる携帯のメール受信音。
小走りでリビングの方へと戻り、鳴り続いてる携帯を手にとった。
「・・・トシ?」
メールの差出人名を見て、ポツリと呟く。
From:土方十四郎
件:( non title )
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今日一緒に学校行かねぇ?
-END-
内容を見ると、私は即座に返事を送る。
To:土方十四郎
件:Re:
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了解〜。
何処で待ち合わせ?
-END-
すると、約一分後に再度私の携帯が音をたてる。
ディスプレイを開き、メール受信BOXを開き内容を確認する。
「はいはい・・・いつもの場所・・っと」
「よぉ」
「・・・・何で拙者の隣でござるか」
学校に到着し職員室の扉を開け、自分のデスク付近まで近づくと万斉の足は急に止まった。
そこには、自分のデスクの隣で煙草を吸っている高杉の姿。
半分諦めて、万斉はそのまま自分のデスクへ行く。
「晋助、拙者が煙草を好まないことは知り申しているでござろう」
「あぁ、そうだったか」
そう言うと、吸っていた煙草をグシャリと灰皿に押し付ける。
その途端、高杉と万斉の頭上から間延びした声。
「あんれー。お前が人の言うこと聞くなんて、めっずらしー」
「うるせぇ銀八」
白衣をだらしなく着こなし、だるそうにしながら近寄ってくる銀八。
「相変わらず、我侭は変わってないようでござるな」
「五月蝿ぇ」
「・・・もしかして、高杉とお友達だったりするわけ?」
そんな銀八の問いかけに、きょとんとした表情で答える万斉。
高校時代の友人でござる
(ゆ・・・友人!!??)
(まぁ、腐れ縁といったとこでござる)
(違いねぇ)
(・・・高杉・・・お前高校時代友達居たのか・・・ヤッベ俺涙が・・)
(・・・お前はそんなに死にてぇのか)